疲労は、痛み、発熱と並んで生体の3大アラームと言われ、身体にとって生命と健康を維持する上で重要な信号のひとつです。
例えば、「痛み」や「発熱」を考えてみた時、
痛みがあれば、痛い所(異変のある所)を無理に動かさないようにし、安静にします。
熱があると体を休めて安静にします。
疲労も、同じく体の異常を教えてくれる。火災報知器のようなものなのです。
放置したら大変な事になるので、何か対策を考えないといけません。
ただ、一般に、「疲労」は「疲労感」と同じものとして使われていますが、厳密には違います。
例えば、ゴルフによる疲労は、スコアが良かった場合と悪かった場合では、疲労感がまったく異なります。
また、単純でつまらない仕事はすぐに疲労感を感じますが、やりがいのある仕事や楽しい仕事はは疲労感が少ないと思います。
このように「疲労感」は意欲や達成感に大きく影響されるのです。
しかし、実際の「疲労」は「疲労感」と、まったく別に存在します。
感じるものではなく、純粋な疲れです。
体に力が入らない、疲れて力が出ないなど、実際の仕事や運動の能力低下を起きた場合、疲労していると言えるのでしょう。
一晩眠って回復出来ればいいのですが、
年齢が進むとともに疲労の取れ具合も変わってきます。
寝ても疲れがなかなか取れない、栄養ドリンクを飲んでも力が入らないなど
慢性化してくると、肩がこったり、腰がつらくなったりと体にも異変が現れてきます。
「疲労」は、蓄積されます。
仕事をすれば、疲労は必ずたまります。一日生活してまったく疲れなかったと感じるのは、疲労感が少ないだけです。
出来れば、一日の終わりにその日の疲労を取って、次の日に備えるのが理想です。
そうしないと、だんだん、だんだんと疲労がたまってきて体に影響が出てきます。
疲労を感知出来ないのはとても危険です。
仕事にやりがいを感じて、疲労感を感じないからと休まずに仕事をやり続けていると、「疲労」が蓄積されてある時
爆発してしまいます。酷い場合は、過労死などにもつながってしまうかもしれません。
私もサラリーマン時代にそういう方を何人か見てきた経験があります。
そうならないように、出来れば、2週間に一度くらいは、体の疲労を取りに当店にいらしてください。
お客様の反応を見ていると、押してもらって初めて、疲労がたまっているのに気づく方もたくさんいらっしゃいます。
自分では、疲労がたまっていないと感じる方でも、まずは全身しっかりほぐしていただくといいと思います。
転ばぬ先の杖ではないですが、
「疲労」を甘くみていると後で大変な事になります。
お気をつけください。
肩もみ館スーパーバイザー 伊賀