【肩もみ館】肩こりでよくつらくなる筋肉 その2


【肩甲挙筋】levator scapulae

この筋肉は、読んで字の如く「肩甲骨を持ち上げる(拳上させる)」筋肉です。
肩甲骨の動きとしては、僧帽筋(特に上部)と同じ作用があります。
肩こりで困っている方は、大概こっている部分です。

肩をすくめる動きに関係するので、パソコンや書き物などをしていると疲れがたまります。
また、手で重いものを持つ時や肩にものを掛けた時などにも肩甲骨を保持しようと頑張ってしまうので、
疲れてしまいます。
胸を張る動きなどにも関係してくるのですが、出来ればこの胸を張る動きには肩甲挙筋は使いたくないところです。

胸を張る動きをする際は、肩甲骨が内側に寄っていくのですが、
その時、肩甲骨の上の角(上角)が近づくと、この肩甲挙筋が緊張します。
逆に下の角(下角)を近づけると肩甲挙筋がゆるみます。
この肩甲骨の下角を寄せるのがしっかりと気持ち良くを胸を張るコツです。

7つある首の骨の1~4番目の部分からついているので、首が凝っているような感覚もあると思います。
場所的には、僧帽筋の下に隠れているので感覚として分かりづらいかもしれませんが、僧帽筋とは分けてゆるめてあげたいところですね。

ストレッチする時は、頭を反対側斜め45度下方向に引っ張ってあげると伸びるのですが、
引っ張られている方の腕の位置によって伸びる筋肉が少し変わってきます。

腕を上に上げて頭を引く → 肩甲挙筋
腕を下に下げて頭を引く → 僧帽筋

少し首から肩にかけての伸び感が違ってくると思います。
ぜひためしてみてください。