【肩もみ館】肩こりでよくつらくなる筋肉 その5


【菱形筋】rhomboid

ロンボイドという名称は、ギリシャ語の「ロンボス=菱形」という言葉に由来するそうです。
日本語訳は、そのままですね。
よく初めてこの言葉を読む人は、「ひしがたきん」とお読みになります。
意味的に間違いではないですが、業界的には「りょうけいきん」と読みます。
漢字をキチンと読めるだけでも一目置かれますので、正式な方で覚えてもらうといいと思います。

筋肉の形も読んで字の如く、“菱形”をしています。
背骨と肩甲骨をつなぐ筋肉で、頚の背骨から始まる「小菱形筋」と胸の背骨から始まる「大菱形筋」の2つに分かれます。
どちらも作用は肩甲骨を後ろに引く(内側に引っ張る)動きです。
胸を張ったりする時にも働きます。

背中を丸くしてじっとしていると、この菱形筋が常に引っ張られる状態になります。
筋肉は、縮みながら力を発揮する時よりも引っ張られながら踏ん張って力を発揮している時の方が疲れます。
デスクワークやPC作業で、不快感、こり感や痛みを感じたりする事が多い筋肉です。
表面よりも中の方がつらいという方はぜひこの菱形筋をゆるめたいですね。