【肩もみ館】肩こりの人がよく固くなっている筋肉 その2


【大胸筋】pectoralis major

誰でもがその存在を知っているであろう胸板の筋肉、
胸の全面を覆っている大きい筋肉です。

腕を前に出して、腕を内側に動かす動きや前に押す動きなどで使われます。

とても大きな筋肉なので、大胸筋を鍛えるトレーニングは、筋力トレーニングの基本種目によく入っています。
小さい筋肉よりも大きい筋肉の方がトレーニングの効果が出やすい事と、大きい筋肉の方がエネルギーを大きく使うからですね。さらに小さい筋肉が先にパンプアップしてしまうと大きい筋肉を使うのに支障をきたしてしまうので、大きい筋肉がしっかりと働かなくなってしまうという理由もあります。ただ、それは本格的にやっている人の話で、健康のためにやっている人には、「まずは大きい筋肉を使ってしっかり運動しましょう」くらいの感じだとは思います。

筋肉がつきやすい部分なのでしっかりと筋肉をつけたいですが、
スイングをするスポーツなどでは、胸板が厚くなり過ぎるとスムーズにスイングできなくなってしまったりするので
あまりつけすぎるのもよくないそうです。
昔、某日本のプロ野球チームの元4番が言ってました。
最近、現場に復帰した人です。はい。

※パンプアップとは、筋肉に負荷をかけ続けた時にパンパンに膨れ上がる現象を指します。
筋肉に乳酸などがたまり、熱を持ちます、これを改善しようと血液やリンパ液などが集まってきて筋肉が膨れあがる現象です。
こうなると、膨れるだけでなく力が出なくなってしまいます。
ボディービルなどでは、意図的にこういう状態を作るのだと思います。
クライミングでは、手に力が入らなくなると「パンプ」したとみんな言っていますね。そして、競技終了(笑)

さて、この大胸筋。
デスクワークをしている人は軒並み固まっています。
パソコンをする姿勢を思い浮かべてみてください。
腕を常に前にして作業していますよね。
この時に縮んでいるからです。
そして、その状態のまま何時間も仕事をしていると胸の前が縮んで固まっていくのです。

胸の前が縮むと背中の筋肉が引かれて緊張します。
これが原因で、背中が辛くなったり肩がこって来てしまうので、時々胸の前の筋肉、
特に大胸筋を意識して伸ばしてあげたいですね。

大胸筋のストレッチのコツ。
効率的な伸ばし方は、ぜひ当店スタッフにお聞きください。