【肩もみ館】肩を支える筋肉 その3


【小円筋】 teres minor

小さい円の筋肉と書きますが、図を見ても分かるように筋肉の形自体は、丸くはないです。
ただ、断面積が円形になることが由来らしいです。

肩甲骨の外側の縁から腕の骨の後ろ側についています。

この筋肉もローテーターカフの1つで、
主な働きは、肩関節の安定を促す、脱臼の保護、腕の外旋運動、腕を体幹に引き寄せる動作です。
働きは、棘下筋に似ていて、棘下筋の働きを助けます。

棘下筋同様、投球動作などで痛める事が多いですね。

投げる動作の時は、肩を前後にグルグルと回しているだけでなくボールを話す瞬間に肩を内側に捻っています。
プロ野球の試合などで、ピッチャーの投球フォームをスローモーション映像などで見ると手の甲が顔の方に向いていると思いますが、肩を内側に捻るとそういう感じになります。
日常動作でいうと、体温計の温度を下げるために内側にピュッ、ピュッと振る動きですね。

この時に捻り過ぎないように踏ん張ってくれているのが、棘下筋と小円筋の2つの筋肉なのです。
2つともそんなに大きい筋肉ではないので繰り返し負荷がかかってしまうと金属疲労ならぬ、“筋肉疲労”を起こしてケガにつながってしまいます。

そうならないように野球選手などは、ゴムバンドなどでローテーターカフを鍛えているのです。
と言ってもこういう科学的なトレーニングは、最近になってからですが・・・

ただ、肩を安定させるための大事な筋肉なので、肩こり予防のためにも鍛えておきたい部分ですね。