【上腕二頭筋】biceps brachii
筋肉を説明する時によく使われる「力こぶ」を作る筋肉です。筋肉と言ったらここですね。
大胸筋と同様、男性は、男らしさ、力強さを表現するのにこぞって鍛えているのではないでしょうか?
逆に女性は、女らしさを出すためにつけたくない所ですね。
力こぶを作る時は、肘を曲げるので上腕二頭筋は、
“肘を曲げる筋肉”というイメージがあると思うのですが、この筋肉は2関節筋と言って
関節を1つだけではなく2つまたいでいる筋肉なので、2つの関節を動かします。(細かく言うと3つなのですが、ここでは割愛します。)
肘関節と肩関節です。
どちらも屈曲という体の前側に動かす動きをします。
前へならえをする時に腕を前に伸ばしますが(先頭は除く)、その時の肩の動きが肩関節の屈曲といい
上腕二頭筋が活躍しています。
手を外側に回す、回外という動きにも関与します。
(この時に3つ目の関節、橈尺関節を動かします。)
掌を正面に向けていう動きです。
皆さんは、力こぶを最大限に作れていますか?
力こぶを作る、上腕二頭筋を最大限に収縮させるには、肘を曲げるだけでは足りません。
試しにやってみてください。
まず、肘を曲げて力こぶを作ります。
1.これ以上曲げられないというくらいに最大限に曲げて目いっぱい力こぶを作ってください。
2.もうこれ以上筋肉が動かないというくらいに作ったら、反対の手で触ります。
3.曲げた側の手を外側に回します。
限界だと思ったところから、さらに膨らむのを感じませんか?
少し、おネエ系の動きに見えるかもしれませんが、これが最大限の力こぶです。
ちなみに
ドアのノブやねじなどの回すもの締めるものが、ほとんど右回りに作られているのは、上腕二頭筋が回外時に力をしっかり出すのに対して、反対回しの回内時には強い力を出す筋肉がないからだと言われています。
本当にこれが理由だとしたら、左利きの人は力が入らなくてかわいそうですね・・・
IGA